この季節、見たとたんに食べたくなる果物と言えばまぎれもなく「苺」ではないでしょうか。
プチッ、チュルッ、ジュワッと口の中で三段活用するいちごの美味しさは他にはないものでは?

どこか、聖母のような清らかさを秘めた存在感は、一粒でケーキやデザートのお皿が華やいでしまいます。

5月には産地も青森に至り終わりを迎えます。当店では露地物が最盛期を迎えたこの時期から年内使うだけの苺をピュレーにして冷凍保存します。
ハウス育ちには無い香りが身上です。
余談ですが、6月から10月に生産される夏イチゴは全体の5%に過ぎません。
もう一つ、イチゴの栽培には、畝(うね)に泥はね防止と果実の汚れを防ぐために、藁(わら)を敷き詰めますが、麦や米の藁はご存知の様に空洞でストローになっております。一説には、この藁の上に蔓を伸ばすところから「ストローベリー」の名前が由来してるとの事です。

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1 Comment

  1. いつも「シェフの独り言」を楽しく拝読しています。興味深いこと、勉強になることが満載ですね。高見シェフのプロとしての知識や食へのスタンスもさることながら、そのただものではない豊かな感性と、きっと読書好きなのだろうと思わせる「な~るほど、ふむふむ...」と納得させるリッチな表現力に感服です。今回のイチゴのお話もたいへん面白かったです。確かに、イチゴは英語でStrawberry、藁は Straw、妙に合点です。 Eugene


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