大分県の漁村で生まれ育った私にとって、最高のご馳走は肉でした。
魚は日常の食材だったのですが、今にして思えば、何とも贅沢な食事だったと感謝をしています。
想像して下さいね。
時は昭和40年代、海は清く澄み、背後には四季の幸豊かな山々が迫っています。
石造りの防波堤で釣りをすれば、カサゴやメジナ、アジ、サバに夏はウナギなど…、浜では赤貝や平貝、ミル貝、アサリにいたってはザルで砂をすくい、海水で洗い流せば1キロぐらいは子供でも30分程で採れました。
沖で漁はするのですが、大人が生活に必要な量しか採らないと言う質素な生活観があった様に思います。
一般的に、宵越しの魚は刺身で食べない程で、食卓にあがるのは活魚の刺身か、朝市の魚を料理した物でした。
でも、特に魚料理が嫌いな訳ではなかったのですが、子供にとってやはり肉は別格で、肉屋の前に漂う唐揚げやコロッケの香りを脳みその隅々まで染み込ませんばかりに深呼吸したのを想い出します。
当時は、鶏や牛、豚など随分のびのびと飼育されていた為か普通の肉が格段に香りと旨味を放っていた様に思います。
そんな、肉に憧れた頃を想いつつ、お財布に優しい激旨のハンバーグを紹介致します。
(3~4人分)
合挽き肉 200g、鶏挽肉 100g、塩 2g、木綿豆腐 100g、玉葱 150g、ニンニク1片、ナツメッグ、パン粉 20g、牛乳 15g、パルメザンチーズ 5g、コショウ 少々、マスタード 10g、ケチャップ 30g、トンカツソース 20g、全卵 1個
作り方は、ボールに合挽きと鶏挽き、塩を加えて粘りが出るまで良く混ぜます。
みじん切りにして少量のオイルで炒めておいたニンニクとタマネギ、水切りした豆腐を加えて、なじむまで更に混ぜる。
残りの材料を全て加えて更に、更に、混ぜます。
( 豆腐の代わりに冷やご飯でも美味しくできます。多く作って冷凍するならご飯の方が良いでしょう。)
分量は、あくまでも目安です。
好みで加減しながらザックリと作って下さい。
出来たら、少し焼いて味見して下さいね。
ソースは赤ワイン100ccを半量まで煮詰めてトンカツソース50gとケチャップ50gを加えてバターを10g溶かし込む。
後は、野菜をタップリ添えて出来上がり。
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